書籍『7日間で突然頭がよくなる本』2日目
頭がよくなる=モノゴトの本質をつかむ方法をマスターする!という本
- 2日目:思考のボキャブラリーを増やす
- 急には思考できない、先人に学べ!
- 哲学史で思考の営みの流れを学ぶ!
- 哲学概念で思考の成果を学ぶ!
- カテゴリー|モノゴトを階層的に分類して考える
- 主観と客観|主観と客観に分けて考える
- 時間と空間|モノゴトを時間軸と空間軸の図表の上に位置づけて考える
- イデア|モノゴトには目に見えない本質があるとして考える
- 運動としてとらえる|静止しているものを運動の途中として考える
- 弁証法|マイナスをプラスに変える発想で考える
- 否定弁証法|差異として捉えて考える
- 構造主義|構造の中で捉えて考える
- 因果関係|原因と結果という関係の中で把握して考える
- 人間にとっての意味|人間にとってどのような意味があるのかという視点で考える
- 普通と特殊|対象を普遍的な側面と特殊な側面とに分けて考える
- 矛盾状態(撞着語法)|モノゴトを矛盾した状態にあると見て考える
- 現実と理想|現実の状態と理想の状態に分けて考える
- 上部下部構造|下部構造と上部構造の2段階構造で捉えて考える
- 観念と実在|観念という頭の中の世界と、実在という実社会の世界の2つを想定し考える
- 限界(臨界)状態|複数の物質が衝突した結果、臨界状態にあるととらえて考える
- 量より質|量と質の両側面に分けて考える
- 強度|種類だけでなく強度(インパクトの強さ)で分類して考える
- メタファー(隠喩)|対象何かにたとえて考える
- 脱構築|解体し1からとらえ直して考える
- 記号|記号として表現して考える
- 目的と手段(道具主義)|目的と手段という関係でとらえて考える
- システム|1つのシステムとしてとらえて考える
- 1元、2元、多元論|1元的、2元的、それ以上の多元的な次元で捉えて考える
- 権力関係を見出す|背後に権力関係を見出して考える
- 感情と理性|生理的側面と感情的側面の両面からとらえて考える
- 存在論|存在という視点からとらえて考える
- 意思を見出す|人ではないモノゴトへもその中に意味を見出して考える
- 帰納と演繹|個別の事象から考えるか、一般原理から考えるか
- 規範としてとらえる|「~しなければならない」ととらえて考える
- まとめ
2日目:思考のボキャブラリーを増やす
1日目は以下のように終わった。2日目は思考に関するお話。
教養(有機的な知識)による姿の相対化からモノゴトの本質の思考がはじまる
書籍『7日間で突然頭がよくなる本』1日目 - イクメン 社長 S @渋谷区 ブログ
急には思考できない、先人に学べ!
相対化できたからといってモノゴトの本質を思考しようしても、だれもが急にできるものではない。ここでは、先人たちの思索の積み重ねの中で培ってきた哲学的思考を学び、基礎的な武器・ツールを身につける。
なぜ、哲学的思考なのかというと、、、
長い時間をかけて批判的検討にさらされてきたから。
歴史上の偉大な哲学者たちも、過去の先人の知恵を手掛かりに思索を行ってきた。
哲学史と哲学概念を学ぶことで、思考のボキャブラリーを増やす。
哲学史で思考の営みの流れを学ぶ!
古代ギリシャ
-
ソクラテス
「無知の知」に基づく「問答法」で、知ったかぶりすることなく、相手に質問を繰り返す。そうして相手の口から答えを導かせる。
「自由とは何か?」
↓
「好きなようにふるまうことだ」
↓
「皆が好きなようにふるまえば、自分の思い通りにならなくなるよ」
↓
「それなら、他人のことも配慮しながら自由にふるまうことだ」 - プラトン
「イデア説」
モノゴトの本質はこの現実の世界ではなく、むしろ理想の世界にある。だから、目の前の現実にごまかされていては本質が見えない。 - アリストテレス
「現実主義」
プラトンのイデア説とは逆で、現実にこだわる。特に彼の共同体論とその倫理は、モノゴトの本質を考えるうえで現実的な視点を提供する。モノゴトのほどほどの状態意味する「中庸」を重視。
中世
- アウグスティヌス
プラトンの2元論的世界感(イデア説の世界は理想と現実の2つに分かれる)をキリスト教に援用。 - トマス・アクィナス
アリストテレスの目的論的世界観(もともと現実の中にある可能性が、目的に向かって成長していく)をキリスト教に援用。
近代
- デカルト
「我思う、ゆえに我あり(コギト・エルゴ・スム)」という言葉と共に「私」の意識中心の哲学を発見し、それを徐々に発展させる。主観と客観が分離された。大陸合理論。 - ベーコン
イギリス経験論。デカルトの「私」の意識はどこからやってくるのか?を生得的観念(生まれながらに持っている)であるとする。 - ロック
イギリス経験論。デカルトの「私」の意識はどこからやってくるのか?を経験に基づくとする。 - カント
現象と物自体という2つの次元でモノゴトを認識すべき(人間に認識できる世界とそうではない世界がある)ことを訴えた。時間と空間という分類やカテゴリーと呼ばれるモノゴトを認識する際の分類表を提示。 - ヘーゲル
ドイツ観念論。モノゴトを発展させる「弁証法」で、人間の意識を最高に高めた。弁証法とは、モノゴトが動いているという運動の原理の中で捉えてはじめて可能になるもの。 - マルクス
社会主義。ヘーゲルに対する批判から再出発。 - キルケゴール
実存主義。自分で道を切り開くという意味。
現代
- レヴィ=ストロース
構造主義。モノゴトを構造の中で客観的にとらえようとする。 - デリダ、ドゥルーズ
ポストモダン。
「私」の意識と中心とする近代哲学をの乗り越えようとするプロジェクト。
近代までの哲学が「私」の意識を中心とした、1つの確固たる答えに向かう傾向にあったのに対し、現代思想は必ずしもそのような1つの答えを求めようとはしない。
反対にそうした傾向を危険視し、バラバラのままで、つまり差異をそのままにしておこうとする。 - アドルノ
否定弁証法。モノゴトを1つにまとめようとする弁証法に抵抗し、差異を差異のままに生かそうとする思想。 - アメリカの政治哲学
リベラリズム。 - 日本
明治以降の仏教と西洋哲学を融合。
哲学概念で思考の成果を学ぶ!
先人たちの思索の積み重ねの中で培ってきた哲学的思考の成果が哲学概念。
モノゴトの本質をつかむえで分析のツールとなり得る、30の哲学概念を学ぶ。
基本の思考パターンの必須10と+α 20。
まずは、必須の10から。
カテゴリー|モノゴトを階層的に分類して考える
- モノサシは色々とあるが、対象となっているモノゴトをまずは分類してみることが大事。
- モノゴトは並列的に分類できるだけでなく、階層的に位置づけることができる。
- 例)世界の国
アメリカと中国がG2とすると、他の国はG2の下にぶら下がる形で分類可能。例えば、日本は日米安保よりアメリカの下。ロシアは冷戦の経緯より中国の下。そのロシアの下には、旧ソ連の国々。
主観と客観|主観と客観に分けて考える
- 主観=私
- 客観=その対象
- 例)朝の出来事
主観|私が朝起きて、私が水を使って顔を洗い、私が服を着て、私がパンを食べる。
客観|朝起きて水で顔を洗い、服を着替えてパンを食べる。
時間と空間|モノゴトを時間軸と空間軸の図表の上に位置づけて考える
- 時間軸と空間軸の図表の上に位置づけることで、普段とは違った姿が浮かび上がる。
- 例)人の評価
とあるAさん。Aさんの名前を聞いて、怠け者という人と努力家という人に分かれる。なぜか?
それは、いつどの時点で存在したAさんを知っているかで変わるから。
大学時代を知っている人は、授業にも出ないAさんを怠け者と言う。
1990年の京都の大学という時間と空間を特定するとAさん=怠け者となる。
一方、とある役所で働きながら子育てをしつつ大学院に通っていたころを知っている人は、Aさんを努力家と言う。
2005年のとある役所と言う時間と場所を特定するとAさん=努力家となる。
イデア|モノゴトには目に見えない本質があるとして考える
- 目に見えているものはイデアというモノゴトの本質の影にすぎないとプラトンは主張。よって対象となっているもののイデアがいったいどのような姿なのかを考えてみる。
- 例)周囲の状況
自分の周囲を見渡す。色々なものが目に飛び込んでくる。女の子の手を引くお父さん。仲睦まじい。空を見ると飛行機が飛んでいる。海外に向かうジャンボジェットだろうか。自分も旅に出たくなる。
でもそれは本当だろうか?もしかしたら女の子の手を引くのは誘拐犯で、女の子はだまされているかもしれない。空を飛んでいるのは飛行機ではなく北朝鮮から発射されたミサイルかもしれない。
モノゴトはパッと見ただけではわからないものであるということ。
運動としてとらえる|静止しているものを運動の途中として考える
- 静止しているものを運動の途中であると考えることで、違う姿が見えてくる。
- 例)朝顔の花
目の前に朝顔の花が咲いている。多くの人は「キレイですね」と形容することだろう。それは、このきれいに咲いている朝顔の瞬間しか見ていないからだ。しかし、夏休みに観察日記を付けたことがある人ならわかるように、朝顔の花は夏の間しか咲かない。ということは、そんな朝顔の変化をビデオで撮り続けて、50倍速で再生したらどうだろうか?まるで朝顔が運動しているように見えるのではないだろうか?つまり、どんなモノゴトも運動している状態としてとらえることが可能だということ。
弁証法|マイナスをプラスに変える発想で考える
- モノゴトは何でも矛盾を抱えているものだ。その矛盾を切り捨てることなく、マイナスをプラスに変える発想をすることで、より発展した段階に至ることができる。対象となっているモノゴトを弁証法の過程としてとらえる。
- 例)花について
花は、美しいもの(A:正:テーゼ)だが、枯れて、美しくないもの(非A:反:アンチテーゼ)にもなるので矛盾を抱えている。
しかし、花は枯れたのちに実や種(B:合:ジンテーゼ)となる。このより高次の状態へ導き出されることがアウフヘーベン(止揚/揚棄)であると考える。
理解し難かったため以下も参照。
否定弁証法|差異として捉えて考える
- モノゴトを1つの概念にまとめがちだが、それらを差異のままにしておくこともできる。そのほうが本質を見失わなくて済むこともある。
- 例)バラエティー番組
バラエティー番組を非難する人がいる。馬鹿なことばかりしているから教育上よくないなどという人がいる。しかし、バラエティー番組といってもさまざまだ。教養を学べるものもあるし、障碍者問題を明るく取り扱った障害者バラエティー番組というものまである。これらが馬鹿なことばかりしている番組ではないことは、すぐにわかる。なんでも安易にひとくくりにしてしまうのは、とても危険なことだ。
構造主義|構造の中で捉えて考える
- 構造の中で捉えることで対象の意味が変わってくる。
- 例)政治家の人気取りパフォーマンス
政治家の人気取りパフォーマンスが良くないこと皆わかっている。では、欲分かっていながら、なぜ、政治家はそのようなことをするのだろうか?それは政治家の人気取りパフォーマンスにつられて投票する人がいるからだ。
つまり、そのような人気取りパフォーマンスする政治家だけが悪いのではなくて、それに呼応する有権者も悪いのだ。これは政治や投票という全体構造の中ではじめて見えてくるもの。パフォーマンスだけを見ていても何も見えてこない。
因果関係|原因と結果という関係の中で把握して考える
- 原因と結果という因果関係の中で把握することができる。
- 例)私と太陽の位置
なぜ、私たちは存在しているか?
それは親という原因があるから。
では、なぜ親やまたその親は存在しているのか?
それは究極にさかのぼれば、地球が生命を生み出す環境にあったから。
では、なぜ地球は声明を生み出す環境にあったのか?
それは太陽との位置関係がちょうどよかったから。
人間にとっての意味|人間にとってどのような意味があるのかという視点で考える
- モノゴトの本質といっても、人間が思考する以上、人間にとっての本質となってしまうということ。
- 人間中心主義というものではく、人間の存在を前提に考えざるを得ない(不可避的にそうなる)ということ。
- 例)地球の意味は?
物は、人間が使うためのもの。
食べ物は、人間が食べるもの。
学問は、人間が学ぶもの。
家は、人間が住むためのもの。
地球は、人間が住む為のもの。他の動植物も住んでいるが共存するための存在。
つぎは、+α の 20。
普通と特殊|対象を普遍的な側面と特殊な側面とに分けて考える
- 特殊が集まって普遍になる点に要注意
- 例)色
赤、青、黄が特殊で、「色」という概念が普遍
矛盾状態(撞着語法)|モノゴトを矛盾した状態にあると見て考える
- 撞着語法とは、一見矛盾する2つの言葉を足し合わせて作ったもの
- 例)死火山は火山?
現在噴火していない火山は、静かな山と噴火状態の矛盾した存在だといえる。中でも、もう噴火することのない火山を死火山などと呼ぶが、それでもまだ火山とつけるのは撞着語法の例ともいえる。
現実と理想|現実の状態と理想の状態に分けて考える
- 現実の状態と理想の状態を明確にし、現在対象がどの位置にあるのかを認識する
- 例)ヘーゲルは現実と理想を一致させなければならいと言った。当時のドイツ国家の状態が現実で、彼が『法の哲学』で描いた国家が理想だった。今の日本社会はどうか?少なくとも理想には程遠い?
上部下部構造|下部構造と上部構造の2段階構造で捉えて考える
- 何かを下部構造として位置づけ、あらゆるモノゴトをこうした2段階構造で捉える
- マルクスは経済を下部構造として、それによってあらゆるものが規定されるという2段階構造を設定
- 例)アメリカ社会
アメリカ社会の根底に下部構造としてのプラグマティズム(結果が良ければそれいいとする思想)があるとみている。その上に、上部構造として彼らの政治や家材の仕組みがあるように思う。
観念と実在|観念という頭の中の世界と、実在という実社会の世界の2つを想定し考える
- 観念という頭の中の世界と、実在という実社会の世界の2つを想定し、対象のモノゴトをその中に位置づける
- 例)自由
自由というとき、皆さんは何を思い浮かべる?
抽象的な自由の概念を思い浮かべた人、、、
それは観念だ。
人々が支配者に縛られることなく生き生きと暮らしている姿を思い浮かべた人、、、
それが実在だ。
限界(臨界)状態|複数の物質が衝突した結果、臨界状態にあるととらえて考える
- 何と何の衝突なのか?またどうなると臨界状態が崩れるのかを考える
- 例)人間関係
理科の実験で表面張力を学んだ。水をコップに入れて、ちょうど溢れないギリギリの状態。表面が不思議とプクッと膨らんだようになる。これは一滴でも水が加わると、もう溢れる。
人間関係もそうで、たった一言で、関係が急に悪化してしまうことがある。
量より質|量と質の両側面に分けて考える
- 質の面からも見ると違う姿がみえてくる
- 例)人生
物に質があるのは当然ですが、人生もそういった視点で見ることができる。長く生きるだけがいいのか、短くても充実した納得のいく人生がいいのか。ちなみにソクラテスは、ただ生きるより、善く生きることを選んで自ら毒杯をあおり伝説となった。
強度|種類だけでなく強度(インパクトの強さ)で分類して考える
- 強度という指標に基づくと、違った姿が見えてくる
- 例)商品の陳列
レンタルビデオでも通常はアクション、ホラー、コメディなど種類で分けられますが、ショックあるいは心を打つ度合い、つまり強度で分けると違う分け方になる。
メタファー(隠喩)|対象何かにたとえて考える
- 「~のような」というように明示せず何かにたとえる
- 例)
カタツムリは「臆病なのんびり屋」、セミは「夏のにぎやかし」
脱構築|解体し1からとらえ直して考える
- 解体して1から見ることではじめて本質から見えてくることがある
- 例)国家
日本の民主主義は不動の大前提ではない。よく考えてみると、戦後アメリカから移植された政治制度にすぎない。したがってこれを1から問い直し、全く違う仕組みにすることも可能。そうすることで、社会や国家というものが、本来は国民によって作り上げられるものであるという本質が見える。
記号|記号として表現して考える
- 具体的なものを記号とすることで本質が見えてくることがある
- 例)世代
世代に記号をつける。X世代とかY世代とかというように。記号でくくることで、その特徴をひとまとめに把握しようとする。
目的と手段(道具主義)|目的と手段という関係でとらえて考える
- あたかも何かの道具であるかのようにとらえることで本質がみえてくる
- 例)親
親を道具だと思う人いません。でも実際には、どんな親のもとに生まれるかで人生は変わってくる。その意味で、親は自分が生きていくための道具としての側面がある。だから誰にとっても平等になるように、社会が親をサポートしている。ドライと思われるかもしれないが、これが本質をみるということの一つ。
システム|1つのシステムとしてとらえて考える
- 1つのシステムとしてとらえて考える、あるいはそれを構成する要素として本質をとらえる
- 例)人間関係
食物連鎖が1つのシステムであるように、人間関係も1つのシステムだといえる。さまざまな人間が助け合いながら、またお互いの利益を相互に交換しながら、1つにつながっている。
1元、2元、多元論|1元的、2元的、それ以上の多元的な次元で捉えて考える
- 対象をどのような次元で捉えるかによって、見え方が異なる
- 例)星
この星を1元的にとらえるなら、1つの地球となる。
2元的にとらえるなら、人間ととそれ以外の自然の共存状態ととらえることが可能。
では、多元的にとらえるとどうか?おそらくさまざまな生命体の集合状態と捉えることになる。
権力関係を見出す|背後に権力関係を見出して考える
- 世の中には目に見えない権力があるもの。いかにしてそれを見出すかがカギ。
- 例)福祉制度
福祉制度はありがたいものだ。でもよく考えてみると、福祉制度のおかげで、私たちは国家に飼いならされている。病気で働けなくなれば、国家が面倒をみてくれる。だから私たちは国家に逆らうことなく、いざというときのためのお金を税金や保険料という形で収めている。つまり、福祉制度の中にも権力の姿を垣間見ることが可能。ちなみにこれは、フランスの思想家フーコーが「正権力」という名で指摘したもの。
感情と理性|生理的側面と感情的側面の両面からとらえて考える
- 両者が相まってはじめて本質がみえてくることがある
- 例)大岡裁き
かつてパルカスはモノゴトは合理的に考えるだけでなく、感情面からもとらえなければならないといった。そうでないと本質が見えてこないという。大岡裁きはまさにそれ。理屈よりもかわいそうな人を助けることの方が正しいというわけ。
存在論|存在という視点からとらえて考える
- 例)私とあなた
普段は考えたこともないかもしれないが、目の前にあるものは、存在している。
私たち自身もそう。あなたはこの世に存在している。
意思を見出す|人ではないモノゴトへもその中に意味を見出して考える
- 人間ではない社会現状でも、そこに意思を見出すことで見えてくる本質がある
- 例)社会とツイッター
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社会にも意思がある。そう考えたのがフランスの思想家ルソーだ。だから彼は、人々に共通する「一般意思」という概念を掲げ、それに基づいて社会を直接統治しようと呼びかけた。最近でも、ツイッターのタイムラインの中には、そうした人々の意志を読み込もうとする立場もある。
帰納と演繹|個別の事象から考えるか、一般原理から考えるか
- 帰納とは、個別の事象から一般原理を見出す
- 演繹とは、一般原理から始めて個別の応用例を導いていく
- 例)デザートと甘さ
フルーツは甘い、ケーキも甘い、だからデザートは甘いというのが帰納法。
逆に、デザートは甘いという事実から、具体的に何がデザートになりうるかを挙げていくのが演繹法。
規範としてとらえる|「~しなければならない」ととらえて考える
- 規範とは、「~しなければならない」というルール
- 例)男女と哺乳類
男女といえば、両者は平等でなければならないというのが規範。あるいは哺乳類といえば、食べてはいけないというのが規範。
まとめ
2日目は、考え方のボキャブラリーを増やすことができた。
基本の10個の論理パターンがまさにモノゴトの本質をつかむうえでカギとなる方法論だということで、3日目でさらに深く解説。