書籍『7日間で突然頭がよくなる本』3日目
頭がよくなる=モノゴトの本質をつかむ方法をマスターする!という本
3日目:最重要の論理パターン10種を使いこなせ
2日目は以下のように終わった。3日目はさらに掘り下げる。
2日目は、考え方のボキャブラリーを増やすことができた。 基本の10個の論理パターンがまさにモノゴトの本質をつかむうえでカギとなる方法論だということで、3日目でさらに深く解説。
書籍『7日間で突然頭がよくなる本』2日目 - イクメン 社長 S @渋谷区 ブログ
モノゴトの本質つかむカギは10種の論理パターン
最重要の論理パターンを理解し使いこなせるようにする。
カテゴリー|種類ごとに階層に分ける
- カテゴリーは「範疇」と訳される
- モノゴトを分類するという意味で用いられる
- 頭の中に自分なりのモノサシを設定するという発想
- いきなり欲張らず、まずは絞って種類と性質に着目するなどして、その各々の下にサブカテゴリーをぶら下げて階層化すればよい
主観と客観|主体と客体で区分する
- 誰が何をしたのかという主体と客体の区別をしっかりとする
- 日本語は主語も述語の省略されがち 例)「日曜はちょっと」
- 主体:私(自分)のこと
フランスの哲学者デカルトが「我思う、ゆえに我あり」で確立
考える行為をする私だけは必ず存在し、その存在こそすべてである - 客体:私が認識するもの
- 主観と主体の違い=認識と実践の違い
自分が何かを認識しているときこれを主観といい、その認識に基づいて行動している自分を主体という - 主体そのものにはそもそも個性などなく、自分の周囲の世界をどのように意味づけていくかによって自分にとっての世界のあり方(世界観)が決まり、そして、どのような世界観をもっているかによって、自分というものの個性が定まる。
客体は主体にとっての成立根拠である。 - モノゴトの本質をつかむということは、その対象となる問題をいかに客体として設定するかに依存する
客体が主体の成立根拠である以上、自分の手に負えるものとして世界を切り取れるかどうかが勝負 - 闇雲に対処するのではなく、事態を分析し、自分の扱える問題として客体化していく必要がある
- 例)
目の前でビルが倒壊した騒ぎになっている。誰が何をしたのかを考えることで次の行動が変わる。
ビルの住人(誰が)の過失によってガス爆発を引き起こした(何を)のか、テロリスト(誰が)が車で突っ込んだ(何を)のか。
前者なら数百メートル逃げれば十分ですが、後者ならもっと逃げる必要がある。
「誰が何を」をまず確かめてから行動すること。
時間と空間|時間軸と空間軸に位置づける
- 「いつ、どこで」を最低限のフレームワークとする
- 頭の中に時計(いつ:時間)と地図(どこで:位置)を備えよ
- 時刻を知るだけならデジタル時計で問題ないが、どのくらい時間が経過したのか、あるいはこれから必要となるのかを考える時は、針のついている時計思いうかべ、時間を量として思い描け
- 心理的時間論(アウグスティヌス):過去・現在・未来=記憶・注目・予期
- 時間は人によって異なる概念であると理解せよ
- 時間が順番に生じる秩序であるのに対し、
空間とは同時に存在する秩序である
イデア|モノゴトの正体を見抜く
- 感覚によってとらえられるものは移ろいゆくが、イデアは永遠不滅の存在。そしてあらゆるモノゴトはイデアの影にすぎないため、私たちには本当の姿を見出すことが求められる
- イデアはモノゴトの理想
- 例)
バラにはバラのイデアがあり、円には円のイデアがある。だからバラのつぼみを見ただけで満開のバラを思い浮かべることができる。また、ガタガタの円を見ただけで、きちんとした円を思い描くことができる
運動としてとらえる|動いている途中として見る
- 自然とは運動と静止の原理
- この場合の運土は、生成消滅、変質、増大・減少、場所的な変化
- ヘーゲルの運動論:運動を物質の本性ととらえる
物質というものは、空間の中で時間の経過とともにそこに存在する。そして、空間の中で時間の経過とともに存在するのが運動だということ。
モノゴトの本性は矛盾であり、矛盾こそ運動の源泉である。
弁証法|マイナス要素をプラスに転じる
差異としてとらえる(否定弁証法)|差異を重視する
- 矛盾を乗り越えて1つにまとめようとする弁償賞に対し、差異を差異のまま残しておこうとする思考で、弁証法を否定する内容
- 非同一的なものを目的にしていると宣言してしまうと、その瞬間、非同一的なものがまるで同一的なものと同じように、押しつけになってしまう危険性がある。だから非同一的なものはあくまで潜在的に目指される必要がある
- 同一性思考は、あるものがどの集団に所属するのかを重視
非同一性思考は、そのものの個別性を重視(あくまでそのものに着目)
構造主義|構造の中でとらえる
- 木を見て森を見ずといいますが、目の前の現象にだけとらわれていては、本質は見えてこない。他のものとの関係の中で存在している。全体の中で存在しているともいえる、その全体を構造と呼ぶことができる。
以下に全体=構造を見抜けるかがポイント。 - 現象の部分に理由を求めるのを止め、全体を構造として見ようする
- 例)交叉イトコ婚
未開の部族などに見られる男性とその母方の交叉イトコの女性を結婚させる風習。全体構造を見てみると近親婚を発生させない高度なシステム。
因果関係|原因と結果の関係としてみる
- 原因のない結果はない
人間にとっての意味|人間の存在を前提に考える
- モノゴトの本質といっても、人間が思考する以上、人間にとっての本質となってしまうということ。
- 人間中心主義というものではく、人間の存在を前提に考えざるを得ない(不可避的にそうなる)ということ。
- 例)地球の意味は?
物は、人間が使うためのもの。
食べ物は、人間が食べるもの。
学問は、人間が学ぶもの。
家は、人間が住むためのもの。
地球は、人間が住む為のもの。他の動植物も住んでいるが共存するための存在。
まとめ
3日目は、基本の10個の論理パターンの理解を深めた。
4日目は、100通りのものの見方で頭をほぐす。