書籍『7日間で突然頭がよくなる本』6日目
頭がよくなる=モノゴトの本質をつかむ方法をマスターする!という本
- 6日目|言葉を論理的に整理し、1文にする
- なぜ、言葉を論理的に整理し、1文にするのか?
- 言葉を論理的に整理し、1文にする
- まとめ
6日目|言葉を論理的に整理し、1文にする
5日目は以下のように終わった。
6日目は言葉を論理的に整理して1文にする。
5日目は言葉を膨らませ、対象となる言葉を分析した。
書籍『7日間で突然頭がよくなる本』5日目 - イクメン 社長 S @渋谷区 ブログ
6日目は論理的な整理について。
なぜ、言葉を論理的に整理し、1文にするのか?
それは、言葉を論理的に整理できていないと、本質がつかめないためだ。
つまり、頭の中が整理されていないとモノゴトの本質にたどり着けないということ。
そこで言葉を論理的に整理し1文にまとめる。膨らませてきたものをまとめる段階であり、最重要なプロセスでもある。
言葉を論理的に整理し、1文にする
いきなり、一文にすることはできない。ステップを踏んで徐々に1文にしていく。
各ステップを解説。
1. 関連する言葉を思い浮かべる【4日目、5日目】
関連する言葉を思い浮かべて書き出していく。
- 100通りのものの見方で頭をほぐす
- さまざまな角度からモノゴトをみる=頭をほぐすと、実は対象のほうもほぐされてくる。つまり、対象が相対化される。
- 例|リンゴがただのリンゴではなく、何にでも変身する万能の存在に思えてくる。
整理には「RealtimeBoard」を使った。今回作成したボードはこちら。
「RealtimeBoard」はオンラインでできるため、ペンや付箋などの文具は不要、書き直し・張り替え・コピペなどの修正もかんたんなとても便利なツール。
2. 言葉の「家族」「仲間」「敵」に振り分ける【5日目】
思い浮かべた&調べた言葉を3つに振り分ける。
- 言葉の家族(類似語)
- 言葉の仲間(関連語)
- 言葉の敵(対義語・反対語・反意語・反義語)
3. 類似する言葉でグループ分けする
種類や性質(色|形|用法|社会的な位置づけ)【6日目】
類似する言葉を種類や性質で、いくつかのグループに分ける。
- 色|リンゴなら赤
- 形|リンゴなら丸
- 用法|リンゴなら食用
- 社会的位置づけ|リンゴなら知恵の象徴・芸術作品のモチーフ・キャラクター
4. グループ内の言葉を1つにまとめる
いずれかを1つを選ぶ|新しい言葉に置き換える【6日目】
グループ内の言葉を1つにまとめる。
まとめ方は、いずれかを1つを選ぶ か 新しい言葉に置き換える 。
いずれかを1つ選ぶ
より一般的な表現を選ぶことがポイント。
- 例|いずれかを1つ選ぶ
- 赤、ピンク、血の色 → 赤
新しい言葉に置き換える
複数のものの最大公約数的な表現とすることがポイント。
- 例|新しい言葉に置き換える
- 赤、ピンク、血の色 → 赤系の色
5. 各グループの関係性を哲学概念で見出す【2日目、3日目、6日目】
グループに分けた後は、そのグループ間の言葉の関連性を考える。ここまではある程度機械的にできるが、整理は頭をひねらないとならない1つの山場。
関連性を考えるには哲学概念が役立つ。2日目で紹介した10個の哲学概念を利用して各要素の関連性を整理する。紹介した哲学概念10個をすべて使う必要はなく、1つでもよいし、いくつかを組み合わせてもよい。
10の哲学概念の再確認。
カテゴリー|モノゴトを階層的に分類する
- 土、水、川、海|土と水が並列で、水の下に川と海がぶら下がる
主観と客観|対象を主体と客体に分けて考える
- ご飯|人間はご飯を食べる主体、ご飯は人間に食べられる客体
時間と空間|時間軸と空間軸の図表の上に位置づけてみる
- 飛行機と宇宙ステーション|飛行機は現代の地球上の話で、宇宙ステーションは未来の宇宙空間の話
イデア|対象となっているものの本当の姿を想像する
- 自分|実は自分の頭の中にある理想が形になったものであって真の姿ではない。つまり、本当の自分はまだまだこんなものではない(笑)
運動としてとらえる|モノゴトを運動としてとらえる
- 廃墟
目に見えて劣化していくわけではないが、数十年も放置された空家は廃墟と化す。日々劣化の運動の過程にさらされていた証拠。
弁証法|マイナスをプラスに変えるプロセスを想定する
- 対象Aはある問題(-)を解決した成果(+)としてとらえることができる。
否定弁証法|あえて差異を差異のままにとらえる
- カレーライスとライスカレー
同じものとしがちだが、あえて違うメニューとして両方残すことで、いずれを重視しているかのニュアンスの違いがでる。
構造主義|モノゴトを構造の中で捉える
- ノーベル賞
単なる賞ではなく、国際政治という全体構造の中でとらえると、あたかも世界が目指すべき方向のように見えてくる。もしかしたら、ノーベル賞は政治的な本質をもっているのか?そんな本質も浮かび上がってくる。
因果関係|モノゴトを原因と結果という因果関係の中で把握する
人間にとっての意味|人間にとってどのような意味があるのかを考えてみる
- 哲学
哲学は人間にとってどんな意味があるのか?おそらく人類を進歩させることではないのか。
6. 1文にまとめる 【6日目】
まずは長文でよいので、要点をつなげる。
「幸福とは、不幸があるからこそ、物質的・精神的ゆとりによって、偶然得られる、平穏を求める、心の充足である。」
7. 1文の文型を調べる 【6日目】
長文をシンプルにするために、長文の文型を調べる。
これには英語の基本5文型が役立つ。英語は主語・述語が明確な論理的構造をしているためだ。
今回の文は、第二文型(S+V+C)だ。
英語の基本5文型の解説。
第1文型(S+V)
- 主語と述語だけで、成り立つ文型
- 「SはVする」という文
- 例|哲学
神は死んだ
西洋社会の人々の心のよすがであるキリスト教はもう頼りにならない。だから強い心を持って生きていかなければならないという意味。
ニーチェ
S(神)、V(死んだ) - 修飾語句はつくが、基本文型の要素としてはカウントしない
例|He lives in Tokyo.
第2文型(S+V+C)
- 主語と述語に補語がつく文型
- 「SはCである」という文
- S = Cの関係
He is a teacher.
He turned red. - 例|哲学
人間は考える葦である
パスカル
S(人間) = C(考える葦)
第3文型(S+V+O)
- 主語と述語に目的語がつく文型
- 「SはOをVする」という文
- S ≠ O
He loves her. - 例|哲学
すべての人間は、生まれつき知ることを欲する
すべての人間は知ることを求める存在だという意味。
S(人間)、O(知ることを)、V(欲する)
A(人間) ≠ O(知ることを)
第4文型(S+V+O1+O2)
- 主語と述語へ2つの目的語がつく文型
- 「SはO1にO2をVする」という文
- たいてい O1 = 人、O2 = 物
He gave her a book. - 例|哲学
人は共同体全体にすべての権利を譲渡する
ルソー
彼の社会契約理論として、全員が自分の権利を共同体に対して譲渡するなら、1人1人は実は自由なはずだと主張。
S(人)、O1(共同体全体に)、O2(すべての権利を)、V(譲渡する)
第5文型(S+V+O+C)
- 主語と述語に目的語と補語がつく文型
- 「SはOをCにVする」という文
- O = C
He made her his secretary. - 例|哲学
私たちは人間を目的にしなければならない
カント
S(私たち)、O(人間を)、C(目的に)、V(しなければならない)
8. 1文をシンプルな形にする【6日目】
できるだけ、余分なものをそぎ落として、シンプルな形に持っていく。
似ている要素の「不幸があるからこそ」と「偶然得らえれる」を集約する。常に幸福なら何も問題ないわけで時に不幸があるから幸福を感じられるため。
イデアである「心の充足」の現実の姿が「平穏を求める」なので同じといえる。
「物質的・精神的ゆとりによって」得られるというのは「心の充足」の前提なのでなくてもよい。
結果、「幸福とは、偶然得られる、心の充足である。」となった。
まとめ
6日目は言葉を論理的に整理し、1文にした。
7日目はひと言でキャッチーに表現するについて。