書籍『7日間で突然頭がよくなる本』7日目
頭がよくなる=モノゴトの本質をつかむ方法をマスターする!という本
7日目|ひと言でキャッチーに表現する
6日目は以下のように終わった。
7日目は1文をひと言でキャッチーに表現する。
6日目は言葉を論理的に整理し、1文にした。
7日目はひと言でキャッチーに表現するについて。
書籍『7日間で突然頭がよくなる本』6日目 - イクメン 社長 S @渋谷区 ブログ
なぜ、ひと言でキャッチーに表現するのか?
それは、普遍化できていないと、本質がつかめないためだ。
つまり、1文にまとまったものをいつでもどこでも誰にでも当てはまるような表現=抽象的な表現にするということ。
そして、キャッチーに表現する。
これによって、心に残りやすく、より考えさせられるようになる。
これをサウンド・バイト効果という。
抽象的に表現する
抽象的な表現をする前に、抽象的の意味について説明。
抽象的とは、曖昧だとかネガティブなものではなく、本質のみを取り出したという意味。英語(abstruct)では、”抽象的”の他に、”深遠な”や”要旨”という意味もある。
反対語である「具体的」について考える。
具体的なものは視覚的にイメージしやすいため話は伝わりやすい。しかし、その分本質がぼやける。細部に引っぱられてしまい、ポイントが何なのか分からないこともある。
つまり、抽象的に表現するとはそのものの機能や役割、存在意義に着目することといえる。1番大事な要素に着目することがポイント。反対から言うと、その要素が欠けるとそのものの意味がなくなってしまうことに着目する。
例|自動車
- 移動手段
- 運ぶもの
キャッチーに表現する
哲学では、〇〇態=〇〇の状態、〇〇性=〇〇のような性質という表現が用いられる。フランスの思想家 ジル・ドゥルーズ は 〇〇機械 という表現をよく用いる。
例|自動車
- 運輸態
- 運輸機械
キャッチーにする6つの表現方法
キャッチーに表現する6つの技を紹介。
言い切り型
言い切ることでインパクトがある。
万物の根源は水である
タレス
体言止め型
「警句を多用する人は悪い性格だ」などといわずに「悪い性格」とすることで、インパクトがある。
警句をよく吐く人、悪い性格
パスカル
ショック表現型
人間は自由に人生を選べるから、逆にいうとそれが苦痛にもなるという意。
〇〇の刑という表現がインパクトを与える。
人間は自由の刑に処せられている
サルトル
造語型
「現存在」はハイデカーの造語で人間の意。
造語を用いることでインパクトがある。
私たちの現存在は問うことのできる存在である
ハイデカー
謎かけ型
単にあるものはあるし、ないものはないのだから、存在するものには生成も消滅もないという意。
謎かけによってより考えさせる表現になる。
あるものはあり、ないものはない
パルメニデス
極論型
モノゴトの存在というのは、私たちの知覚の結果にすぎず、本当に存在しているのかどうかはわからないという意。
目を閉じて視覚をなくした瞬間、目の前の机は姿を消すことになるが、実際はそういうわけではない。極論を述べることでインパクトを与える。
存在とは、知覚することである
ヒューム
ひと言でキャッチーに表現する
ひと言ずつ抽象的な表現に
まず、ひと言ずつ抽象的な表現にする。
- 「偶然得られる」は「偶然の産物」「偶然性」と抽象的に表現できる
- 「心の充足」は「充足」と表現しても分かるのではと考えた
幸福とは、偶然得られる心の充足である
抽象的な表現にした言葉をあわせる
次に、抽象的な表現にした言葉をあわせる。
幸福とは、偶然の産物としての充足である
キャッチーに表現する
最後に、キャッチーに表現する。
- 体言止めを使った
幸福とは偶然の産物の充足
まとめ
他の人には見えないモノゴトの本質がみえるのだから。
いったんこの魔法(哲学的思考)を覚えると、いろいろなものの正体が気になってくる。そして、この能力を日々磨いているので、どうしても自分の実力を試したくなる。
哲学的思考は魔法
著者 小川仁志