書籍『プロカウンセラーの聞く技術』
話を聞く技術の本。
印象的な一節
話を聞く技術とは関係ないが、印象に残った一節。
日本は基本的に「みんないっしょ」の文化で、抜け駆けが許されない社会。
「能ある鷹は爪を隠す」という行動がよしとされ、能力主義よりも努力と根性主義。
それは、能力差を認めたがらないので、結果の差を努力と根性の差に求めたくなるから。
しかし、社会秩序のためには、リーダーが必要。リーダーとフォロアーとの差を付ける指標に、能力よりも年齢が使われる。努力と根性から得られたと思われる、円熟した人格が尊ばれる。これが重なったのが、「年功序列」。
著者の主張
日本は、みんないっしょ文化で、抜け駆けが許されない
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能力差はない前提の文化のため、能ある鷹は爪を隠す
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発生してしまう結果の差は、(能力主義ではなく)努力根性主義で説明
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構造上必要なリーダーは、努力し根性がある者=継続している者=年長者、つまり、年功序列方式で決定
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努力と根性の結果によって身につく人格=円熟した人格をリーダーに求める
聞く技術について
Listenせよ、Askするな
聴け、質問はするな、という意。
日本語の聞くには、話を聞く以外に質問する意味があるため。